第324回 6月21日(土)18:00~
「アオサギの駆除を考える」
松長 克利 氏 (北海道アオサギ研究会)
近年、アオサギの駆除数が全国的に急増しています。平成8年度に8羽であった駆除数は平成22年度には3,412羽を数えるまでになりました。これほどの増加はアオサギの個体数変化だけでは到底説明しきれません。そこで北海道アオサギ研究会では、行政を含む現行の駆除システムの不備がこうした事態の背景にあると考え、全国の自治体を対象に詳細な聞き取り調査を行ってきました。今回はその調査結果をもとに極めて問題の多い駆除行政の実態を報告します。
第325回 7月19日(土)18:00~
「私の覗いたクマタカの暮らし」
先崎 愛子 氏 (滋賀県野鳥の会)
日本各地の森林に広く生息するクマタカは、威厳ある姿をした大型の猛禽類です。彼らは広い面積と多様な餌動物、大きな樹木を併せ持つ豊かな森に暮らしています。森に溶けこむ彼らを目にすることは少なく、全ての生態が明らかにされているとはいえません。そこで今回は、主に関西・中部地方と北海道における観察事例から、クマタカの行動や繁殖活動の一端についてご紹介します。