第296回 2月18日18:00~
「最近のエゾシカ事情」 伊吾田 宏正 氏(酪農学園大学農食環境学群環境共生学類)
エゾシカはどんな動物か?をはじめ、エゾシカとヒトの歴史、昨今の爆発的な増加に伴う農林業や自然植生に対するインパクト、そして個体数調整と資源利用の必要性など、北海道が今すぐに取り組まねばならない基本的な方向を分かりやすく解説します。第297回 3月17日(土)18:00~
「日本野鳥の会の誕生 -中西悟堂とその時代-」 松山 潤 氏(日本野鳥の会江別支部)
昭和9年に創設された日本野鳥の会。78年経った今、その時代に立ち返り、「誰が、どんな思いで、どんな願いを込めて創ったのか」、「どんな人たちが参加していたのか」、「その時、時代と鳥の関係はどうだったのか」、「日本初の探鳥会の実態とは!?」など。当時の資料により忠実に再現することによって驚きの事実が明らかになります。第298回 4月21日(土)18:00~
「オオタカにストレスを与えない調査方法を考える ~オオタカの鳴き声と繁殖確認への応用~」 松岡 和樹 氏 (北海道ぶり縄研究会・北海道野生動物研究グループ)
「オオタカにストレスを与えず、且つオオタカの繁殖段階がわかってしまうような調査方法ってないものだろうか?」営巣中のオオタカは非常に神経質になっているので、人間の“見る”という行為は、オオタカにとって大きなストレスになります。オオタカの“鳴き声”に着目してこの疑問の答えを探しています。ここではまだ途中ですが、現段階まででわかったことや体験したことを紹介します。
鳥の話はいかがですか?
「野鳥お勉強会」では、年4回程度、野鳥や自然に詳しい方を講師としてお招きし、居酒屋「鳥次郎」にて、少人数(10〜20人ていど)で会食しながらの勉強会を催しています。参加は自由ですので、どなたでもお気軽にお越しください。なお、予定人数を超えた場合はお断りすることがあります。参加費は飲食代のみの4,000円となります。なお、お店の都合により予約制としていますので、参加ご希望の方は当日の2日前までに富川(代表)までご連絡下さい。
2020年3月から新型コロナウィルス感染対策で開催を休止し3年半が過ぎました。現在、国では感染拡大防止と社会経済活動のバランスをとりつつ、できるだけ平時に近い社会経済活動が可能となるよう取り組むとし、感染症法上の位置づけを「2類」から「5類」へと移行しました。そして、昨今のコロナ収束化も見え始めたことから、いつまでも怯むことなく野鳥お勉強会は再出発いたします。
この3年半が、「長かったのか、あっという間なのか」の感覚はよく分かりません。しかし、当会を主宰する者のダメージは大きく、気力や体力の著しい低下に加え多忙と老齢を理由に一時は閉会までを考えるほどでしたが、やはり野鳥や自然環境情報の交流としてのコミュニケーションの場の必要性、会および個人としての想いとやり残し、そして何より周りからの「またやろうよ」の声があって、再認識すると同時に「もう少し頑張ってみよう」の決心に至りました。しばらくの音信不通をお許しいただければ幸いです。
野鳥お勉強会は1987年の創設からコロナで休止となる2020年3月までの34年間で392回の開催、延べ6,000人の参加で行ってきました。とりわけ当初から頑なに月1回の開催を実行してきましたが、これは何より講師陣と参加された皆さんのおかげがあって来られたことに他なりません。特に講師の皆さま方には面倒や無理を言ってのお願いも多々あったなど、ご迷惑とご心配、それにご配慮がありました。あらためてお詫びとともに感謝を申し上げます。
さて、これからの開催は、諸事情により誠勝手ではありますが、“無理せず楽しくゆるやかに”、年4回程度で開催することで進めようと思います。もちろん充実した内容を目指しますので、今後ともご支援ご協力のほどよろしくお願いいたします。