2015年開催目録

開催日 演 題 発表者 所 属

家にいることが多くなる1~3月の冬、鳥好きの方々に「庭にくる野鳥を教えてください」と呼びかけて情報を集めました。結果は予想以上に多くの方々からの情報が寄せられました。さてさて、どんな鳥たちがどんな地域にどのくらいいるのかが見えてきたようです~。皆さんと楽しく語り合えたらと思います。

美唄市の西端にある「宮島沼」は、マガンの中継地としても有名ですが、周辺の湿地や防風林、水田などの農業空間を含めると、230種以上の鳥を見ることができ、また、その他数多くの貴重な動植物にも出会えます。ガンやカモ類、猛禽類などの季節毎の鳥たちをはじめ、ほ乳類、昆虫類、植物など、宮島沼水鳥・湿地センターでボランティアをしながら、出会えたいろいろな生き物たちの 様子をお話しさせていただきます。

日本は国土の3割が人工林に覆われた人工林大国であり、人工林は木材生産の場として重要です。私は人工林にも鳥が住めるようにするにはどのような管理をすればよいのかを探る研究を行い、支笏湖畔の人工林で行った調査の結果、どのような森林・樹木に鳥が集まるのかが解ってきました。今回は、研究の内容も交えながら千歳~支笏湖の間に広がる大規模な人工林とそこに棲む鳥や動物たちの紹介をしたいと思います。

これまでに台湾、マレーシア、オーストラリア、コスタリカ、ケニアなどの国々で野鳥の撮影をしてきました。今回はそのうちの美しい鳥、珍しい鳥の映像をまとめて紹介します。野鳥の種の多様性やその進化などについて気軽に語り合える会になればと思っています。

久種湖の野鳥観察会の様子とその他の活動について紹介します。

礼文で記録されている鳥類はこれまで299種にのぼります。特にめずらしい鳥類の出会いや感動、そして想いなど、礼文ならではのお宝を紹介します。

1994年から20年ほど鳥類標識調査を行っています。礼文島における鳥類の渡りの現状を紹介するとともに、野鳥観察記録から鳥類の魅力について語ってみます。

今年、春の野幌はあちこちでクマゲラが活発に行動し多くの耳目を集めました。 また、岩手県立博物館では日本でも初のクマゲラの展示会が開催されました。今までのクマゲラ研究の経過をいったん整理し、「ここまでで分ってきたこと」、「未だ分らないこと」など、あらためてクマゲラの生息の現状などについて考えてみます。さらに、来年は第30回野幌森林公園クマゲラ一斉調査(野幌森林公園を守る会主催)を迎えますが、同時に行われる記念フォーラムの予告についてもお話したいと思います。

水生昆虫の中には食用や薬用やお土産に利用されているものがあります。ヒゲナガカワトビケラは伊那地方で「ザザムシ」と呼ばれ食用に供されています。ニンギョウトビケラは岩国の錦帯橋で「石人形」というお土産になっています。ヘビトンボは「孫太郎虫」と呼ばれ、古くから「疳の虫」の薬として有名です。さて、その姿、いわれ、効能はいかに?

北海道にフットパスの普及を初めて20年以上が経ちました。ただ現在でも「フットパスって何?」「ウォーキングと何が違うの?」と聞かれることも少なくありません。フットパスは地域を知り、地域とつながり、人とつながる潤滑油のような役割を持っています。歩くことで見えてくる「モノ」が実はたくさんあるんです。

身近で見られるきのこを中心に、食毒や分解者としての役割、様々な環境への適応戦略について紹介します。高温、乾燥、かく乱など過酷な環境で生活する生き物が、特異な姿形や性質を持つことが知られるように、きのこ達も多彩な戦略で適応しているようです。特異な性質を得たきのこ達は山(森林)を超えて海岸の砂浜にまで根付いています。はたしてその適応戦略とは?

若輩者や経験の浅いもののことを蔑んで「嘴が黄色いやつ」と言います。スズメの嘴を観察していると基部が黄色いものと黒いものがいます。しかし、黄色い個体が本当に若い個体なのか? この辺のことを明らかにしたので、紹介します。

341-1 11.28 シマアオジの受難 遠藤公男 動物文学者
341-2 11.28 道央からアカショウビンが消えた 嶋田忠 鳥類写真家
341-3 11.28 タンチョウの群れを保つための情報—群れの状態を捉えるため、どのように調査を行なってきたか— 正富宏之 専修大学北海道短期大学名誉教授
341-4 11.28 シマフクロウのこと 早矢仕有子 札幌大学教授